「右翼テロを助長するのは国家が後押しするイスラム恐怖とトランプの反移民レトリック」

2019/3/18(Mon)
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ニュージーランドのクライストチャーチにある二つのモスクで15日に起こった銃乱射事件では50人が死亡し、世界中の人々が悲しみに暮れています。事件は熱狂的な白人至上主義者による単独行動で、犯人は信者に発砲する様子をフェイスブックでライブ配信していました。事件発生時、二つのモスクでは金曜礼拝がおこなわれていました。ニュージーランド近代史上、最も悲惨な銃乱射事件となりました。最年少の死者は3歳のムカド・イブラヒムでした。警察は白人至上主義者のオーストラリア人ブレントン・タラント(28)を殺人容疑で逮捕、訴追しました。タラントはドナルド・トランプ大統領を「刷新された白人アイデンティティと共通目的の象徴」として賞賛するマニフェストを発表しています。トランプは事件後も、白人ナショナリズムの世界的な台頭は認めませんでした。アーカンソー大学の法学教授でAmerican Islamophobia:Understanding the Roots and Rise of Fear(『米国のイスラム恐怖 そのルーツと台頭を理解する』)の著者ハレド・ベイドゥンに話を聞きます。「私たちがこんにち目の当たりにしているイスラム恐怖の露骨な台頭は、私たちの腹の中にあるムスリムへの敵意が促したものです。この敵意を武器に変えたのはトランプ大統領のような人々であり、金曜日のニュージーランドのように、大量殺人を実際におこなうテロリストたちです」とベイドゥンは言います。

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