政治学者:ブラックフェイスは全米の問題 バージニア州の幹部は辞任すべきだ

2019/2/7(Thu)
記事番号: 
1

バージニア州では人種差別および性的暴力問題で州政府が混乱に陥っており、選挙で選出された幹部3人(全員が民主党)は政治的な危機に直面し、彼らのキャリアや州の指導層への影響も懸念されています。先週、ラルフ・ノーサム知事が過去に黒人の外見をまねる「ブラックフェイス」をしたことがあると認めたことで、バージニア州では論争が起こっていましたが、更に2月6日、今度はマーク・ヘリング司法長官も大学時代にパーティーでブラックフェイスをしたことを認め衝撃が走りました。州知事継承順位2位にあたるへリング司法長官は、数日前にノーサム知事に辞任を求めたばかりでした。継承順位第1位のジャスティン・フェアファックス副知事もまたスキャンダルの渦中にあります。6日には、フェアファクス副知事に性的暴行を受けたと告発する女性が実名で名乗り出て事件の詳細を公開しました。ノーサム知事は医科大学時代の1984年の卒業アルバムに、ブラックフェイス姿の男性がクー・クラックス・クラン装束の男性と並ぶ人種差別的写真を掲載していたことが明るみになっても辞任を拒んでいます。問題となる民主党派の3人が辞任した場合、州知事継承権は共和党のカーク・コックス下院議長にあります。クイニピアック大学政治学准教授カリラ・ブラウン=ディーンに話を聞きます。バージニア州リンチバーグ出身のブラウン=ディーンはバージニア大学の卒業生です。ブラウン=ディーンの新著はIdentity Politics in the United States(『米国のアイデンティティ政治』)です。

共有します