独占放送:米国政府のジュリアン・アサンジ訴追は世界の報道の自由を危うくする ウィキリークス弁護士が警告

2018/11/16(Fri)
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米国司法省は、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジを訴追する用意があることを意図せず漏らしてしまいました。ことの起こりは極めて異例で、アサンジ訴追に関する文言が、それとは無関係の裁判所記録にコピペされており、その文書が最近機密解除されたのです。文書の中で、ケレン・S・ドワイヤー連邦検事補は、「被告側の高度の技術やこの事件に関する世間の関心の高さから、これ以外の手続きではアサンジが起訴されている事実を隠しておくことはできないだろう」と述べています。このニュースは15日夜、司法省がアサンジ訴追を計画しているとウォールストリート・ジャーナル紙が報道した数時間後に明らかとなりました。ジュリアン・アサンジは、2012年にロンドンのエクアドル大使館に政治亡命を申請して以来ずっと大使館の中で暮らしています。アサンジに対する罪状は不明です。司法省がこれまで検討してきたのは、2016年の大統領選挙の際に民主党全国委員会の内部Eメールがハッキングにより公開された事件でアサンジが果たした役割や、米軍内部告発者チェルシー・マニングが流出させた「イラク・アフガニスタン戦争記録」(Iraq and Afghanistan War Logs)を公表したことに関する罪状です。報道の自由を唱道する人々は、アサンジの事件を注意深くフォローしています。ヒューマン・ライツ・ウォッチのケネス・ロス代表はツイッターで、「もしも報道の自由を尊重しないトランプ政権が、政府職員から機密情報を受け取って公開した罪でアサンジを訴追すれば、重大な問題です。それこそまさにジャーナリストが常に行っている行為なのですから」と述べています。2010年以来ずっとアサンジとウィキリークスの顧問を務める人権弁護士ジェニファー・ロスから詳しく聞きます。

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