ヘンリエッタ・ラックスの細胞を無断採取した数十年後 ジョンズ・ホプキンス大学は研究棟に彼女の名をつける

2018/10/12(Fri)
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米ジョンズ・ホプキンス大学は、新しい研究棟をアフリカ系アメリカ人女性へンリエッタ・ラックスにちなんで命名すると発表しました。ラックスの細胞が永遠に生き続けることが約70年前に発見され、それにより現代医療は恒久的に変化しました。彼女の「不死の細胞」のおかげで、ポリオワクチンのような数々の病気の治療法が開発され、何十万人もの命が救われました。しかしこの細胞は、ラックスが1951年ジョンズ・ホプキンス大学に入院していたときに、本人の承諾なしに採取されたものです。数十年にわたり、近代医療を根本的に変えることになった細胞の持主の名前は公表されず、単に「HeLa細胞」として知られていました。これは、へンリエッタ・ラッスの名前から最初の2文字ずつを取ったものです。ベストセラー作品『不死細胞ヒーラ  ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生』の著者レベッカ・スクルートと、ヘンリエッタ・ラックスの孫ジェリ・ラックス・ワイに話を聞きます。

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