ニューヨーク州で大事故を起こしたリムジン・サービスのオーナーは 長年ムスリム男性への「おとり捜査」に関わった FBI情報提供者

2018/10/11(Thu)
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ニューヨーク州北部で20人が犠牲となったリムジン車の事故では、事故車を所有するリムジン・サービス会社が、安全基準違反を繰り返していたことに加えて、いい加減で悪質な一連の業務を行っていたことが、捜査で直ちに明らかになりました。ニューヨーク州スコハーリで、2009年以来全米で最多の死者を出した交通事故を起こしたリムジンは、9月の車検に通らず、使用許可もありませんでした。更に、この「プレスティ-ジ・リムジン・ショファー・サービス」のオーナーであるパキスタンからの移民シャヒド・フセインが、長年FBIの情報提供者として米政府のためにムスリム男性を対象とした「おとり捜査」に関わってきたことが明かになりました。10月10日、ニューヨーク州当局はこのリムジン・サービスを経営していたシャヒド・フセインの息子のナウマン・フセインを職務怠慢による殺人容疑で逮捕しました。本日は、ピッツバークから、フセインのおとり捜査にかけられたカリーファ・アル=アキリに話を聞きます。アル=アキリを標的としたこのおとり捜査を追ったドキュメンタリー(T)ERROR(『(T)エラー』)を共同監督したリリック・カブラルにも話を聞きます。ニューヨークのスタジオには、「ニューバーク・フォー」(Newburgh Four)の弁護を務めたサム・ブレイバーマンをお迎えしました。「ニューバーク・フォー」と呼ばれる4人の黒人ムスリム男性は2010年、シャヒド・フセインの証言を元に、米軍飛行機を撃ち落す計画を立てた容疑で有罪になりました。

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