ロー対ウェイド判決の危機:カバノー判事は妊娠中絶権は未決着との考え 資料開示で明らかに

2018/9/7(Fri)
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米最高裁判事に指名されたブレット・カバノーの承認公聴会は6日、一連の劇的な展開を迎えました。民主党上院議員たちが、カバノーがジョージ・W・ブッシュ政権のスタッフとして作成した秘密文書を公開し始めました。またニューヨークタイムズ紙も同日に大型記事を掲載し、カバノーはホワイトハウス秘書官だった2003年に、妊娠中絶の権利を保障したロー対ウェイド事件の最高裁判決を「法的な決着」とは思わない旨を記していたことを明らかにしました。「必ずしも全ての法学者がロー判決を最高裁レベルの法的な決着としているとは言い切れない。最高裁はいつでも判例を覆すことが可能であり、3名の現職最高裁判事がその意思を持っているからだ」。このような新事実の暴露は、トランプ政権がカバノーの履歴に関する10万ページ以上の記録を大統領特権を盾に非開示にしている中で起こりました。「法令に基づく公民権のための弁護士委員会」(Lawyers’ Committee for Civil Rights Under Law)の代表で事務局長のクリステン・クラークに話を聞きます。

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