調査報道記者のジョン・カルロス・フレイ トランプ政権は今なお国境で家族を離散させていると訴える強制送還された親たち

2018/8/15(Wed)
記事番号: 
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米国・メキシコ国境で強制的に離散させられた家族の3か月以内の再会を政府に命じた判決が出され、その実行期限から3週間近くがたちましたが、トランプ政権は、559人の子どもたちが依然として政府の拘置施設に収容されていることを認めています。このうち360人以上の子どもたちは、米国政府により強制送還された親から引き離された子どもたちです。国境で引き離された家族のほとんどは、故国であるエルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラでの暴力から逃れるための亡命を求めています。ところがこうした親たちは違法に国境を越えた犯罪の容疑で連邦裁判所に告発され、刑務所や拘置所に収容されています。子どもたちは国内各所にある施設に送られていますが、その中には乳児も含まれています。全ての離散家族の再会をトランプ政権に命じる判決を下したダナ・サブラウ判事は、「親がどこにいるか分からなければ、永遠の孤児が生まれてしまうことになる。その責任は100%米国政府にある」と述べました。ジョン・カルロス・フレイ記者から詳しく聞きます。フレイは非営利報道機関マーシャル・プロジェクトの(the Marshall Project)調査報道記者として受賞歴があり、PBS放送のニュース報道番組であるニューズ・アワー(PBS NewsHour)の特別記者を務めています。彼は、ガテマラやメキシコのノガレスへの調査旅行から戻ったばかりです。彼はそこで、難民としての米国への入国を何日間も、あるいは何週間も待ち続けている難民申請者の話を聞いてきました。

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