静かに進む殺戮:コンゴ民主共和国の民族浄化を可能にした トランプの「アメリカ・ファースト」政策

2018/8/3(Fri)
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コンゴ民主共和国では、相次ぐ残酷な暴力が全国に広がる最悪の人道的危機に瀕しています。2017年には約200万人の市民が家を捨てて避難しました。国内避難民の数は700万人近くに達しており、更に50万人が他のアフリカの国々に逃れて難民となりました。国連によれば、同国市民1300万人が緊急人道的援助を必要としています。この危機を国際メディアはほとんど報じてきませんでしたが、今週『Viceニュース』が、最近行われた民族浄化について衝撃的な調査報道を公表しました。マシェティ(山刀)を手にした数百人の民兵がウガンダとの国境近くの地域に押し寄せ、約120の集落を攻撃しました。数百人が犠牲となり、住宅数千戸が破壊され、約35万人が難民となりました。この暴力行為が起きる前の2017年、米国はトランプ大統領の「アメリカ・ファースト」政策の一環として、唐突にコンゴを含む数カ国で平和維持活動を停止していました。『Viceニュース』に寄稿する作家のニック・タースに話を聞きます。タースの記事はA Slaughter in Silence: How a brutal ethnic cleansing campaign in DRC was made worse by Trump’s 'America First' policies and the world’s neglect(「静かに進む殺戮--コンゴ民主共和国の残虐な民族浄化 トランプのアメリカ・ファースト政策と世界の放置で悪化」)というタイトルです。

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