ロブ・ニクソン:政府が気候変動対策を行わないのは 世界の貧困層に最も皺寄せが行く「ゆっくりとした暴力」だ

2018/8/2(Thu)
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今までになかったような山火事、洪水、熱波が世界各地を襲った2018年は、記録が始まって以来、4番目にの暑さとなると見られています。地球温暖化の破壊的効果の影響を一番受ける地域の多くは、気候変動の原因を作った国々ではありません。公共政策研究グループ「ジャーマンウォッチ」(Germanwatch)が公開した「2018年世界気候変動リスク指数」によれば、過去20年間で最も気候変動の影響を受けたのは、ホンジュラス、ハイチ、ビルマ(ミャンマー)、パキスタン、そしてバングラデシュを含む発展途上国です。インド政府は、500人以上が洪水と豪雨で犠牲となったとしています。イランでは慢性的な水不足で、97パーセントの地域でなんらかの干ばつが起っています。プリンストン大学の人文科学および環境学の教授であるロブ・ニクソンに話を聞きます。ニクソン教授はSlow Violence and the Environmentalism of the Poor(『ゆっくりとした暴力と貧困層の環境保護主義』)の著者です。

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