CIAが支援した戦争から麻薬カルテルの暴力まで 中米難民危機のルーツを考える

2018/7/9(Mon)
記事番号: 
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トランプ政権によって国境で親から強制的に引き離された数千人の移民の子どもたちが全米で施設に拘束されています。米国における移民に対する人権侵害のニュースにもかかわらず、危険を冒して米国にやって来る難民申請者は後を絶ちません。テキサスを拠点として活動する人権弁護士のジェニファー・ハーバリーは40年以上にわたってテキサス州のリオグランデバレーに住み、グアテマラやエルサルバドル、ホンジュラスの暴力から逃げてきた人々を長期にわたって支援してきました。ハーバリーは、この紛争の根源に米国がかかわっていることを自身の体験から知っています。ハーバリーの夫のエフレン・バマカ・ベラスケスはマヤ系先住民族の司令官でゲリラでしたが、1980年代に米国が後ろ盾についたグアテマラ軍によって拘束され、行方不明になりました。真相究明の長い道のりの後、ハーバリーは、夫の殺害と拷問の隠蔽に米国がかかわっていたことを突き止めました。この物語と、中央アメリカでの現在の紛争への米国の関与について、テキサス州ブラウンズビルで、ハーバリーに話を聞きました。

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