「いつも前向きな力にあふれていた」 パレスチナ人医療隊員ラザン・ナジャール イスラエル軍に殺される

2018/6/4(Mon)
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ガザの目撃者によると、6月1日、負傷したデモ隊の一人を助けるためにイスラエルとの境界に向かって走っていたパレスチナ人救急隊員ラザン・アル=ナジャール(21歳)をイスラエル軍兵士が射殺しました。3月末に非暴力抗議行動がガザで始まって以来、イスラエル兵に殺された人は少なくとも119人に上り、うち14人が子どもです。負傷者は1万3千人以上に達しました。「彼女が救急医療隊員であることは一目瞭然でした。これは明らかに殺人です。カメラの前で公然とおこなわれた犯罪です」と、ガザ地区最大の医療施設アル・シファ病院のメドハット・アッバス院長は語ります。ナジャールのいとこのダリア・アル=ナジャールは、ガザ危機への国際社会の反応には「本当にがっかりしている」と述べ、ナジャールが殺された日と同じ日に米国がパレスチナ人の保護を求める国連決議案に拒否権を発動したことを指摘、「米国は恥ずべき立場を取ることを決めたのです」と非難しました。

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