ノーマン・フィンケルスタイン: イスラエルの虐殺への憤激はパレスチナ人の非暴力抵抗運動の力の表われ

2018/5/16(Wed)
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14日、「帰還の大行進」(The Great March of Return)の抗議行動に参加した非武装のパレスチナ人に対するイスラエル軍の発砲で、少なくとも61人が殺害され、2700人以上が負傷したにもかかわらず、米国はイスラエルへの批判を拒否しています。国連では、米国のニッキー・ヘイリー国連大使が、イスラエルの行動に関する国際調査の要求を阻止しました。ヘイリーは15日、ハマスが人々を暴力に駆り立てていると繰り返し批判し、自制した行動をとっているとしてイスラエルを賞賛しました。発言の中でヘイリーは、イスラエルへの非難を一切拒否しました。ヘイリーは後に、パレスチナのリヤド・マンスール国連大使が国連安全保障理事会で演説をおこなった際、会議場から退出しました。パレスチナ人の抗議活動が始まった3月30日以来、イスラエル軍により少なくとも112人のパレスチナ人が殺害され、1万2千人以上が負傷しています。国際刑事裁判所の主任検察官は15日、ガザの状況に注視を続けており、犯罪の訴追を可能にする措置をとることもありうると述べました。一方、国連の人権高等弁務官事務所は、イスラエル治安部隊がガザで「おぞましい致命的な暴力」をふるっていると非難しています。著述家で学者のノーマン・フィンケルスタインから詳しく聞きます。彼の近著は、Gaza: An Inquest into Its Martyrdom.(『ガザ:その殉難の探求』)です。

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