モアザン・ベッグがシリアを語る:「前例のない」大虐殺回避のためにイドリブ周辺に飛行禁止区域設定が必要だ

2018/4/19(Thu)
記事番号: 
2

シリアでは国際化学兵器監査官が、4月はじめに化学ガス攻撃で数十人が殺害された疑いがあるドゥーマの街に入ろうと未だ試みています。化学兵器禁止機関(OPCW)の監査官らは14日にダマスカスに到着したもののドゥーマにはたどり着けず、シリアおよびロシア当局が同地への接近を阻んでいると非難しています。4月13日には米国、フランスおよびイギリスが化学兵器貯蔵施設および研究センターの2箇所に空爆を行いました。米先導の攻撃に答えるかたちでロシアは、シリアに対し最新式の防衛システムを提供すると発表、この動きは米国とイスラエルの怒りを招くと見られています。イスラエルは2011年以来、シリアに対し150回以上の空爆を行っています。つい先週もイスラエルは、シリア軍基地のイラン式対空防衛システムを空爆しました。ロンドンからモアザン・ベッグに話を聞きます。ベッグはかつてグアンタナモ収容所で拘束されていました。彼は米政府により司法手続きなしで2002~05年まで、当初はカンダハールで、その後約1年間のバグラム空軍基地拘束を経てグアンタナモに移送されました。2011年と12年にベグはシリアに向かい、米および英による「特別拘束引き渡し」プログラムの報告について調査し、またアサド政権による拘束を経験した人々にインタビューを行いました。ベッグは、ロンドンが拠点を置く対テロ戦争被害者を支援する組織「CAGE」のアウトリーチ部長です。

共有します