ラシード・ハリディ:イスラエルの警備組織は パレスチナの非暴力運動を恐れている

2018/4/19(Thu)
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イスラエルが1948年の建国から70周年記念を迎える準備をはじめる中、パレスチナの人々はイスラエルによるパレスチナ占領への反対デモを今週も行っています。ガザにあるパレスチナの保健省によれば、イスラエル建国の際にパレスチナ人が大量に追放された事件を記念して開始された「返還を求める大行進(Great March of Return)」以来3週間でイスラエル軍はパレスチナのデモ参加者33人を殺害しました。パレスチナ当局の推定によれば、4300人近くのパレスチナ人が平和的デモ中に負傷、その多くは実弾ないしゴムで覆われた鋼鉄弾で撃たれました。ガザ当局はまた、イスラエルはわざとジャーナリストや医療関係者を標的にしていると非難しています。デモがはじまって以来、ジャーナリストのヤセル・ムルタジャが殺害された他、記者66人が負傷しました。加えて救急医44人が負傷、救急車19台が標的にされたと報道されています。抗議運動はイスラエルの公式独立記念日である5月15日までつづけられる予定です。パレスチナ人はこの日を「ナクバ(破局)の日」としています。コロンビア大学のアラブ学エドワード・サイード記念教授のラシード・ハリディに話を聞きます。ハリディは複数の著書があり、最新作はBrokers of Deceit: How the U.S. Has Undermined Peace in the Middle East(『虚偽の仲介人――米国がいかに中東和平を弱体化させたか』)です。

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