グレン・グリーンウォルド 「選挙で勝てないとみたブラジルの右翼はルーラ元大統領を収監した」

2018/4/9(Mon)
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ブラジルでは、異論の多い汚職容疑で有罪判決を受けたルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ元大統領が12年の刑期を開始しました。ルーラは6日午後5時までの出頭命令に従わず、サンパウロの鉄鋼労働組合の建物で同夜を過ごしましたが、翌7日に警察に出頭しました。建物の外には、ルーラが出頭命令に従わないことを期待する支持者が集まりました。ルーラは出頭前、数千人の支持者と自らの労働者党の党員を前に演説しました。今年10月に予定されている大統領選の有力候補であるルーラは、収監を避けるため控訴していましたが、ブラジル最高裁は先週控訴の訴えを棄却しました。これによりルーラは事実上大統領選から排除されることになります。ルーラは元労働組合リーダーで、2003年から2010年までブラジルの大統領を務めました。在任中は数千万人のブラジル人が貧困から脱するのを助けました。支持者らは、ルーラの有罪判決はルーラの盟友ジルマ・ルセフを弾劾した2015年の右翼のクーデターの続きだと主張しています。ルセフは昨年、「クーデターの第一章は私の弾劾でした。第二章は、ルーラが来年の大統領選の候補になるのを妨げるものになるでしょう」と語っていました。リオデジャネイロから引き続き、ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストで調査報道サイト『インターセプト』の創設編集者の一人であるグレン・グリーンウォルドが番組に加わります。

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