住宅保有への締め出し:全米の銀行で非白人が組織的に住宅ローンを却下されていることが発覚

2018/2/15(Thu)
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調査報道センター(The Center for Investigative Reporting)発行の『リビール』(Reveal)が、ショッキングな調査報道を公表しました。それによるとアフリカ系およびラテン系米国人は、今でも全米で日常的に典型的な住宅ローンを白人よりも非常に高い確率で拒否されているということです。この調査報道は、2015~16年に連邦政府に提出された3100万件の住宅ローン申請書を調べた結果が基になっています。リビールの調査では、ワシントンD.C.、アトランタ、フィラデルフィア、セントルイス、サンアントニオを含めた全米各地で、「レッドライニング」(赤線引き)と呼ばれる融資拒否が行われていることが明らかになりました。調査報道センターの『リビール』上級記者であるアーロン・グランツと、33歳のアフリカ系米国人ラシェル・ファルールに話を聞きます。ファルールはフィラデルフィアでレンガ造りのテラスハウスを購入しようとしましたが、金融業者から2度住宅ローンを却下されました。『リビール』の調査によれば、フィラデルフィアでアフリカ系米国人が住宅ローンを断られる確率は2.7倍高いことがわかっています。

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