トランプのオフショア採削拡大は 種の多様性と沿岸および先住民コミュニティへの「攻撃行為」

2018/1/11(Thu)
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石油および天然ガスのオフショア採削を大幅に拡大するというトランプ大統領の方針に対し、超党派の反対が広がっています。オバマ政権時代の規制を反転させるこの方針が実現すれば北極、太平洋、大西洋およびメキシコ湾において、十億エイカー以上の地域での石油および天然ガスのオフショア採削が可能となります。米内務省は当初、ほぼ全ての米国の沖合地域で石油および天然ガスのオフショア採削を許可しようとしましたが、フロリダ州の共和党知事リック・スコットが激しく反対したためフロリダ沿岸地域における採削許可を断念したと発表しました。スコット知事はトランプ大統領支持者で、大統領所有の冬季リゾート、「マール・ア・ラーゴ」もフロリダ州にあります。現在、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、デラウェア州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州その他の知事や議員が、フロリダ州だけが特別扱いされているのを疑問視しています。ニューメキシコ大学のアートおよびエコロジー教授のスブハンカー・バナジーに話を聞きます。バナジー教授はArctic National Wildlife Refuge: Seasons of Life and Land)(『北極圏野生生物保護区――その生き物と土地の季節』)の著者で、Arctic Voices: Resistance at the Tipping Point(『北極からの声――転機における抵抗』)を編集しました。

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