女性著名人が性暴力被害を実名告発するも 低賃金労働者は依然虐待にさらされている

2017/12/7(Thu)
記事番号: 
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12月6日、タイム誌は2017年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に、性暴力やセクハラに抗議し、世界的運動へと発展させた女性たちを選んだと発表しました。同誌は女性たちを「沈黙を破る者たち」と呼び、ハリウッド女優やジャーナリスト、農業労働者、ホテル清掃員などを選んでいます。低賃金セクターである農業労働者やホテル清掃員、家事手伝いなどの職種は、非白人や移民の女性が従事する割合が極端に高く、セクハラや性暴力被害を受けても泣き寝入りせざるを得ない実情を見ていきます。「ミー・トゥー」(Me Too)運動をはじめた人物で、タイム誌の最新号でも取り上げられたタラナ・バークに話を聞きます。バークは2006年、性的虐待や暴力、搾取の被害を受けた若い女性のために同組織を立ち上げました。バークは現在、「ジェンダー平等をめざす女子の会」(Girls for Gender Equity)の役員を務めます。「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)運動を共同ではじめ、「全米家事従業者連合」(National Domestic Workers Alliance)の戦略およびパートナーシップ部長も務めるアリシア・ガーザと、「女性農業労働者全国同盟」(National Alliance of Women Farmworkers)共同創始者で副理事長のミリー・トレビーニョ=ソーセダにも話を聞きます。トレビーニョ=ソーセダは元農業労働者で、「米農場労働者組合」(United Farm Workers)のまとめ役も務めました。

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