マサチューセッツ州 薬物事件2万1000件以上の有罪判決を棄却 化学分析官が9年にわたって証拠改ざん

2017/4/19(Wed)
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マサチューセッツ州検察は18日、2万1587件の違法薬物事件を棄却すると発表しました。これだけの数の有罪判決が一度に棄却されたのは米国史上はじめてです。いずれの事件も、1人の元州化学分析官が提供した証拠または証言に基づいて訴追されましたが、この化学分析官は、検査結果を捏造したり、検査を行なわずに、違法薬物と特定されたという証拠を提出したと認めています。アニー・ドゥーカンはボストンの州立法医学研究施設で働いていた9年間に証拠を改ざんしていたとして、2013年に有罪を認めました。その間、数千人の人々が、ドゥーカンの偽の証拠に基づき、有罪判決を受けました。アメリカ自由人権協会(ACLU)のマサチューセッツ州法務顧問のマシュー・シーガル、「癒やしとしての司法を求める家族たち」(Families for Justice as Healing)のマロリー・ハノラ、2009年に逮捕されアニー・ドゥーカンが手がけた証拠に基づき麻薬取引罪で5年間服役したティモシー・テイラーに話を聞きます。

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