2400万人に医療保険を断ち切るとみられたオバマケア代替案 採決に至らず

2017/3/24(Fri)
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オバマケアの撤廃をめぐり、トランプ大統領とポール・ライアン下院議長、共和党の穏健派保守派双方との調整が大詰めを迎えました。共和党はこの間、保守強硬派の「フリーダム・コーカス」の譲歩を得るため、法案の書き直しを行ってきました。最新案では、妊娠時の医療、新生児医療、緊急医療、精神衛生、依存症対策など基本的なサービスの提供を保険会社に義務付けた条項が削除されました。この法案では、2026年までにオバマケアと比べ保険加入者が2400万人減少すると予測されています。民主党指導部は一致して代替案に反対してきました。代替案には、富裕層のための2750億ドル以上の税優遇措置も含まれます。ハーバード大学公衆衛生学部教授のジョン・マクドノーに話を聞きます。彼は「ロムニ―ケア」として知られる2006年のマサチューセッツ州の医療改革法可決に重要な役割を果たした「マサチューセッツ州の全市民ための医療保険」(Health Care for All in Massachusetts)の元代表です。エドワード・ケネディ上院議員の上級補佐官として医療費負担適正化法の展開と可決にも携わりました。(注 トランプ大統領は採決直前に法案を取り下げました)

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