電子フロンティア財団代表:ウィキリークスがCIAのハッキングツール情報をテクノロジー大手企業に教えれば「皆の安全が増す」

2017/3/10(Fri)
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今週ウィキリークスが公開した、Vault 7(第7保管庫)と呼ばれる数千の文書について、電子フロンティア財団(EFF)代表のシンディー・コーンに話を聞きます。Vault7は、アップルやアンドロイドの携帯、スマートテレビ、そして自動車までもハッキングするCIAのプログラムについて書かれた文書です。その中には、携帯電話を丸ごと乗っ取って、Signal、Telegram 、WhatsAppなどの暗号化メッセージアプリをCIAが回避できるようにするツールについての記載もあります。他の文書には、サムソン社のスマートテレビをハッキングし、電源を切っても会話の音声を録音できる監視装置に変えてしまう、「垂れこぼしの天使」(Weeping Angels)と呼ばれるCIAと英国諜報機関のプログラムの概要が書かれています。また別の文書では、CIAが欧州、中東、アフリカを監視するための秘密拠点としてドイツのフランクフルトにある米国総領事館を使用していたとの記載がありました。「CIAがこうした情報をずっと抱え込んでいたのは大問題です。テクノロジー企業に渡して、私たちの安全のために問題点を修正するようにさせるべきです」とコーンは話ます。

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