共和党によるオバマケアの代替案:富裕層が減税になる一方で数百万人が医療保険を失う

2017/3/7(Tue)
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下院共和党議員たちは、オバマケアとして知られる医療保険制度改革法の大部分を廃止する法案をやっと発表しました。廃止の対象には貧困層のためのメディケイド(低所得者向け医療補助制度)の拡張も含まれます。この法案には、最高経営責任者に年間50万ドル以上の給料を出しているような保険会社への大規模な減税が含まれています。また、「米国家族計画連盟」(Planned Parenthood)への資金援助を停止し、中絶の保険適用もなくします。共和党の法案は、持病を持つ人々を保険会社がカバーするというオバマケアの必須要件は維持しています。しかし、これを可能にする歳入を生み出すシステムである、米住民すべてが医療保険に加入するか、罰金を払うことを義務付けた個人加入義務は廃止します。ドナルド・トランプ大統領と共和党議員たちは繰り返し、オバマケアを廃止し代替案を出すと公約してきました。しかし、彼らの取り組みは、内輪での分裂と、全米中のタウンホール・ミーティング(政治家と市民との対話集会)での有権者からの継続的な抗議に直面してきました。ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院の教授であるジョン・マクドノーに、さらに詳しく話を聞きます。彼は、2006年のマサチューセッツ州の医療改革法可決に重要な役割を果たした「マサチューセッツ州の全市民ための医療保険」(Health Care for All in Massachusetts)の元代表です。

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