米国は移民を無期限に拘置できるのか?トランプ政権移行の準備の中、最高裁が審理

2016/12/2(Fri)
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何百万人もの移民を国外退去させるという 次期大統領ドナルド・トランプの公約は、彼らが訴訟で争えば無期限に拘置される可能性が浮上して、新たな注目が集まっています。現在、移民は保釈審問を受ける権利がありません。これが米国市民であれば、刑事事件で裁判にかけられることになった場合、裁判が終結するまで拘置所に収監すべきかどうかを裁判官が検討し、とくに問題がなければ保釈金など一定の条件を満たせば釈放されます。11月30日(水)、最高裁判所で移民にも同等の権利を与えるかどうかが審理されました。ニューヨーク大学法学部教授アリーナ・ダスに話を聞きます。彼女はヒラリオン・ジョセフと共にニューヨーク大学の移民権利クリニックで共同所長を務めています。ヒラリオン・ジョセフは武器輸送の罪で有罪判決を受け国外追放されそうになって不服を申し立てた際、保釈審問がなかったため3年2カ月にわたり移民勾留施設に収監されました。彼は訴訟に勝ち、ようやく釈放されました。そして今年、彼は米国市民になりました。

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