ダコタ・アクセス・パイプライン 先住民の水保護者の中に潜入しようとした警備員はライフルを振りかざしたのか

2016/10/31(Mon)
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アムネスティ・インターナショナルは28日、投資総額38億ドルにのぼるダコタ・アクセス・パイプライン建設に反対する数千人のアメリカ先住民が抑圧を受けている様子を監視するため、人権オブザーバーをノース・ダコタ州に派遣しました。アムネスティのこの行動は、軍隊級の武器を携行した数百人の警察官が抗議者をペッパースプレーやテーザー銃、サウンドキャノン(音響発生砲)、ビーンバッグ弾(殺傷能力の低い弾薬)、ゴム弾などで攻撃し、140人を逮捕した27日の出来事を受けて行われたものです。27日については新たな詳細が浮かび上がってきています。ダコタ・アクセス社の契約警備員が顔をバンダナで隠し、攻撃用ライフルを所持してやってきた様子を映した映像もそのひとつです。この男は「水保護者」の人びとの中に潜入しようとしていたと見られています。スタンディング・ロック・スー族のメンバーによると、この男はトラックの助手席にAR-15ライフルを乗せ、メインの抵抗キャンプの方向へとハイウェイ1806号線を車を走らせて来ました。男に気付いた保護者らは、この男のトラックを追跡し、最後は徒歩で男を追い、武器を捨てさせようとしました。映像には、警備員が攻撃用ライフルを保護者らに向けながら、水の中へと逃げこもうとしている様子が映っています。男は最終的にインディアン管理局の警察に逮捕されました。保護者らがトラックの中を探すと、ダコタ・アクセス・パイプラインの警備員のIDカードとダコタ・アクセス・パイプラインの名前でかけられた車両保険証書が見つかりました。詳しい情報を先住民環境ネットワークのオルガナイザーのダラス・ゴールドトゥースに聞きます。

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