気候研究:2085 年までにサンフランシスコを除く全米都市は 暑すぎて夏季五輪が開催できなくなる

2016/8/24(Wed)
記事番号: 
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医学雑誌「ランセット(The Lancet)」の最新号に掲載された記事は、2085 年までに北半球の大部分では夏季五輪開催が不可能なほど暑くなるとしています。研究者達は、西欧を除く北半球で五輪開催ができるほど涼しいのは8 都市だけと予測しています。北米では、カルガリー、バンクーバー、サンフランシスコの3 都市のみです。暑すぎて開催が不可能になりそうな都市のリストは膨大で、イスタンブール、マドリード、ローマ、パリ、ブダペスト、東京、ニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルス他、多数です。極度な高温はすでにスポーツ競技界に影響を及ぼしています。2007 年には高温のためシカゴ・マラソンが中止に追い込まれました。今年ロサンゼルスで開かれた米国の五輪代表選考マラソンでは、高温のため ランナーの3割がレースから脱落しました。記事の主執筆者でカリフォルニア大学バークレー校でグローバル環境衛生の教授を務めるカーク・スミスから話を聞きます。

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