370人を乗せた移民船「駒形丸」の上陸拒否事件から100年 カナダ政府が人種差別を謝罪

2016/5/20(Fri)
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本日はカナダのトロント市からお送りします。今週、カナダ首相ジャスティン・トルドーが「駒方丸事件」について公式な謝罪を行いました。これは1914年に、シーク教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒を含む370人以上のインド人の移住を阻むためにカナダ政府が日本船籍の蒸気船の上陸を拒否した事件です。その目的は、インド人をカナダに入れないことだったと、広く認識されています。当時のブリティッシュコロンビア州首相リチャード・マクブライド卿は、「そして、この国を白人の国に保つ必要性を常に考えておかなければならない」と発言しました。駒形丸事件を描いて賞を受賞したドキュメンタリー映画Continuous Journey(『無寄港旅行』)の一部を紹介します。また、このドキュメンタリーの監督であり、Undesirables: White Canada and the Komagata Maru(『好ましくない人々:白人のカナダと駒形丸』)の著者であるアリ・カズィミに話を聞きます。現在のカナダの難民政策についても、勾留施設内で起きた一連の死亡事故を踏まえて、監督が話します。

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