オバマ大統領の地元シカゴで 米国生まれの子ども5人の父親が 国外退去処分を恐れ教会に庇護を求める

2016/5/19(Thu)
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報道によれば米移民税関捜査局(ICE)は、中央アメリカ出身の不届移民母子を特に標的とした、ひと月に渡る一斉取り締まりを行う準備を進めています。今年はじめにはジョージア州、テキサス州、ノースカロライナ州でも親子を狙った同様の取り締まりが行われました。取り締まりに対する恐怖が住人の間に広がる一方、コミュニティ単位で国外退去処分を阻止する運動にも繋がっています。この運動はオバマ大統領の地元シカゴのハイド・パーク地区でも広がっています。任期終了間近のオバマ大統領は、米国史上最多の移民を国外退去処分にしたという、ユニークな遺産を残すことになりました。しかし、オバマ夫妻のシカゴ住居から1マイルも離れていない場所で、滞在許可の無しの移民である父親が、メキシコへの国外退去処分に抗うために教会に庇護を求めています。ホセ・フアン・フェデリコ・モレーノは現在、ユニバーシティ教会に住み始めてから1か月以上になります。在米16年のモレーノには、米国生まれの子どもが5人います。モレーノは7年前、酒気帯び運転で逮捕されたことで、国外退去処分される可能性があります。デモクラシー・ナウ! のマイク・バークが今週、シカゴでの取材中にユニバーシティ教会でモレーノと彼の支援者にインタビューを行い、処分が実行された場合の影響について質問しました。「子どもたちと妻は、私に会いに頻繁に教会来てくれます。(強制送還されれば)彼らには心理的なトラウマとなるでしょう」とモレーノは語ります。

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