チョムスキー:気候変動と核拡散は人類史上最大の脅威

2016/5/16(Mon)
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ニューヨーク・タイムズ紙は、オバマ大統領がほとんど知られていない重要な節目を超えたと報じました。ジョージ・W・ブッシュ、フランクリン・D・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーンを上回る、米国史上最も長く戦争を行っている大統領となったのです。オバマ大統領はこれまで、少なくとも7カ国で軍事行動を行ってきました。イラク、アフガニスタン、リビア、シリア、パキスタン、イエメン、ソマリアです。4月には、特殊作戦部隊250人のシリア派兵を宣言し、米国のシリアでの正式な派兵規模を2倍近くに伸ばしました。世界に戦争が広まる中、昨年は、6000万人という記録的な数の人々が家を追われました。専門家は、地球温暖化の影響で難民危機がさらに悪化する可能性もあると警告します。またNASAが先週末に公表したデータによると、2016年はこのまま行くと、過去最高だった2015年を大きく上回り、これまでで最も気温の高い年となる見通しです。また米国やロシア、中国は小型核兵器の軍備競争に進みつつあり、新たな核軍拡がひっそりと始まっていると多くの人が危惧しています。このような複合的危機が、米国の投票者が新大統領を選ぼうとしている年に起きているのです。世界屈指の知識人の一人、ノーム・チョムスキーに話を聞きます。マサチューセッツ工科大学の名誉教授であるチョムスキーは、同大学でこれまで50年以上にわたって教えて来ました。新著はWho Rules the World?(『世界を支配するのは誰か』)です。

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