『天職』 米国の陰のヒーロー、労働者の声を集めたストーリー・コーの急進的な新書

2016/5/5(Thu)
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本日の特集は、全米口述歴史プロジェクト「ストーリー・コー(StoryCorps)」創設者デイブ・アイセイへのインタビューです。新著Callings: The Purpose and Passion of Work(『天職: 働く目的と仕事への情熱』)について話を聞きます。過去12年間、ストーリー・コーは人々が自分自身について語る声を録音し続け、最大級の規模のコレクションを作り上げました。ストーリー・コーの録音ブース第1号は、2003年にニューヨーク市のグランド・セントラル駅に設置されました。以来、2500万人がストーリー・コーのブースを訪れ、家族や友人との対話を録音しました。今回の新著には、教師、ソーシャルワーカー、公定弁護人、配送従業員、工場主任など米国の労働者の中心をなす層の多岐にわたる人々の人生の物語が収められています。夢を見、癒し、思考し、先駆者となる人々の話が語られます。これは「ある意味、急進的な本です」とアイセイは言います。「億万長者も、百万長者もいなければ、有名人やプロ・スポーツ選手も出てこない。私にとっては、本書に出てくる人々の物語こそが、仕事についての本当に価値ある話なのです」 。

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