オバマは米国によるISILへの空爆の成果を強調、しかし軍事増強は失敗した戦略を埋め合わせできるのか?

2015/12/15(Tue)
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オバマ大統領は自称イスラム国(ISIL)との闘いに進展が見られると述べる一方で、米国の同盟諸国にもっと行動するよう求めています。オバマは、イラクとシリアにおける米国主導の軍事作戦の成果を強調し、同作戦を支援していると彼が名を挙げた国の中に中東の同盟国を含めないことで、こうした国々を暗に非難しました。オバマのコメントは、米国が最近イラクとシリアに数十の特殊部隊を派遣し現地での存在感を密かに拡大している中で発表されました。また、ジョン・ケリー国務長官が12月15日のロシアを訪問を皮切りに、数カ国を歴訪するなど、米国はシリア内戦についての国際交渉における役割も増大させています。ISILが米国主導の空爆で後退しているにしても、オバマのコメントはここ数週間であらわになった危機的状況を象徴しています。同盟国は空爆がISILの今後のテロを止めさせる助けになるだろうと言いますが、ISILはこうした空爆は、さらなるテロ攻撃につながると言います。中東の専門家で作家、ロンドン大学の東洋とアフリカ研究学の教授であるジルベール・アシュカルに話を聞きます。

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