「陪審員は聞かされず」 新たな証言にも関わらず オクラホマ州のリチャード・グロシップの死刑執行目前

2015/9/30(Wed)
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死刑囚リチャード・グロシップの死刑が本日(30日)の午後に執行される予定です。オクラホマ州控訴裁判所は最近、この事件に関する新たな審理の要求を拒否しました。1997年、グロシップがオクラホマ・シティのモーテル「ベスト・バジェット」の支配人として勤務していた時、上司のバリー・バン・トーリスが殺害されました。保守管理人のジャスティン・スニードはバン・トーリスを野球のバッドで殴って死に至らしめたと供述しましたが、グロシップが金銭と仕事を餌に殺人を依頼したと主張しました。判決はスニードの供述のみに基づいており、グロシップが事件に関与した物的証拠は一切ありません。この数カ月間に、スニードと共に服役していた2人の男が名乗り出て、スニードは死刑判決を逃れるためにグロシップに濡れ衣を着せたと証言しました。9月28日、裁判所はこの証言に対し、「以前に申し立てのあった証拠を上み重ねしただけ」と判断し、執行停止を拒否しました。グロシップの助命を求める嘆願書への署名数は24万を超えています。2人のゲストに電話インタビューで話を聞きます。死刑囚リチャード・グロシップの代理人を無報酬で引き受けている弁護士のひとりドン・ナイトと、世界的に著名な死刑廃止活動家のシスター・ヘレン・プレジャンです。プレジャンはカトリック修道女として、30年以上前から受刑者を訪問しています。ベスト・セラーのDead Man Walking: An Eyewitness Account of the Death Penalty(『デッドマン・ウォーキング』)の著者でもあります。

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