オバマとプーチン 国連で舌戦:シリアの政権交代は戦争で引き裂かれた国をさらに不安定にするのか?

2015/9/29(Tue)
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オバマ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は9月28日、ニューヨークで2年ぶりの首脳会談を開き、シリアとウクライナ情勢について話しました。オバマとプーチンは90分の会談の中で、戦闘で20万人以上が死亡し、数百万人が難民化しているシリアでの衝突を避けるために、両国の軍部が話し合いを持つことで合意しました。両国の大統領は9月28日に国連で演説し、プーチンはシリアのバッシャール・アル=アサド大統領への支援を主張する一方、オバマはシリアの危機を解決するためにロシアと協力する意向を示しました。しかし、複数の報道によると、米国は2012年、アサド政権と反対派の平和交渉開始後のある時点で、アサドを退任させるというロシアの申し出を無視しました。また、元フィンランド大統領でノーベル平和賞受賞のマルッティ・アハティサーリは、米国と英国とフランスがシリアの独裁者はもうすぐ失脚すると信じていたために欧米の列強は、2012年のこの提案を利用する機会を失ったと述べています。それ以来、さらに何万人もが死亡し、ISIL(イラクとレバントのイスラム国)の武装集団がシリアの広範囲を掌握しました。シリア危機と、オバマとプーチンの会談について、トリニティ・カレッジの国際学部教授で、インドの雑誌フロントライン(Frontline)のコラムニストであるヴィジャイ・プラシャドに話を聞きます。彼はArab Spring, Libyan Winter(『アラブの春、リビアの冬』)を含む、何冊かの本の著者でもあります。

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