カトリック労働者運動創始者ドロシー・デイの生涯: 教皇が「4人の偉大な米国人の1人と」と称賛

2015/9/24(Thu)
記事番号: 
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9月24日に行われる米議会での演説で、教皇フランシスコは4人の「偉大な」米国人として、アブラハム・リンカーン、マーティン・ルーサー・キング、ドロシー・デイ、そしてトマス・マートンの業績を称えました。そして「社会的問題が重要な今の時代だからこそ、カトリック労働者運動を創設した神のしもべ、ドロシー・デイについて、どうしても言及したい」と語りました。「彼女の行った社会運動、虐げられた者の正義と大儀のために立ち上がった情熱は聖書、そして信仰と聖人を手本としたものでした」。さらに教皇は「リンカーン大統領のように自由を守るとき、マーティン・ルーサー・キングのように、人々が全ての兄弟、姉妹の完全な権利を「夢見」られる環境を育むとき、ドロシー・デイのように虐げられた者の正義と大儀のために不断の戦いを挑むとき、トマス・マートンのように信仰の実が対話と和平を広げる黙想的スタイルを生むとき、その国は偉大だと言えるのです」と言葉を続けました。本日は、「米国カトリック司教会議」(United States Conference of Catholic Bishops)が2012年にその列聖支持を決議したロシー・デイの生涯を振り返ります。デイはカトリック労働者運動をピーター・モーリンとともにはじめました。以来デイは自らの意志で貧困生活を貫き、急進的な政治思想に生涯を捧げました。カトリック労働者運動は、都市部でのホームレスのための「ホスピタリティ・ハウス」や、貧困層を養い住む場所を提供する農場コミューンを設置することから始まりました。同運動は平和主義を信条とし、徴兵にも反対しました。デイの孫娘であるマーサ・ヘネシーと、デイが執筆した文書を編集、本としてまとめたロバート・エルスバーグに話を聞きます。

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