ローマ教皇がキューバを訪問 「世界は第三次世界大戦の様相を示している 和解が必要」

2015/9/21(Mon)
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ローマ教皇フランシスコは20日、初となる米国訪問に先立ちキューバを訪れ、首都ハバナの革命広場で数十万人が参加する大規模なミサを行いました。アルゼンチン生れのフランシスコ教皇は初のラテンアメリカ出身の教皇です。教皇は米キューバの国交正常化に向けた秘密会談の仲介役を担ったことでキューバでは広く称賛され、教皇も「全世界に和解の模範を示した」として両国の緊張緩和を讃えました。教皇は説教の中で、コロンビア政府がキューバを舞台に3年越しで行っている革命軍との和平交渉にふれ、交渉の成功を呼びかけた以外は、直接的な政治的メッセージを述べることはありませんでした。教皇フランシスコは22日ワシントンに到着し、米国議会で演説した後、オバマ大統領との会見を行う予定です。教皇フランシスコのキューバ米国歴訪について、カルロス・アルスガライ・トレトとアンドレア・バルトリに話を聞きます。トレトは元キューバ外交官で元ハバナ大学教授です。バルトリは、シートン・ホール大学外交国際関係学部の学部長を務め、カトリックのリベラル派グループ「聖エジディオ共同体」の会員として国際情勢に取り組んでいます。

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