ジェームズ・ブレイクがニューヨーク市警察官ジェームズ・フラスカトーレの懲戒免職を要求 当時者が語る暴行歴

2015/9/16(Wed)
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9月9日、元プロテニス選手ジェームズ・ブレイクは全米オープンの観戦に行くため、ニューヨークのグランド・ハイアット・ホテルで送迎車を待っていました。 監視カメラには、私服警察官のジェームズ・フラスカトーレがブレイクに向かって突進し、腕を首の周りに回し、地面に組み伏せて手錠を掛ける姿が映っていました。ブレイクは混血で、抵抗しませんでした。警察はクレジット・カード詐欺で捜査中の容疑者と誤認したと言っています。ニューヨーク市警察本部長のビル・ブラットンは誤認拘束について「あってはならないこと」と述べ、ニューヨーク市長のビル・デ・ブラシオはブレイクに直接謝罪しました。事件後、担当の警官1人が内勤に配置換えされましたが、フラスカトーレの暴行歴が明らかになるにつれ、ブレイクは懲戒免職を求めています。フラスカトーレは過去5年間に、4カ所の警察署に勤務しましたが、市民苦情審査委員会(Civilian Complaint Review Board )に登録後わずか7カ月間で5件の苦情が寄せられています。これは、警察官の9割が生涯の全職務期間中にわたって受ける苦情件数を上回っています。フラスカトーレにはその他にも報告されていない事例がいくつかあります。一方、市民苦情審査委員会は、警察に対する市民からの苦情を処理する独立機関ですが問題ありの組織で、警察の不当行為を隠蔽し、活動が不透明で、ニューヨーク市警と秘密裡に結託しているとの非難を受けています。ゲストに法律扶助協会の弁護士ケネス・フィンケルマンを迎えます。フィンケルマンの依頼人の中には、テールライトが破損した車を走行中、フラスカトーレに止められ、顔面を強打されたと訴えるクイーンズ地区居住者がいます。ウォーレン・ディグズは、自転車で歩道を走行したとして、フラスカトーレと2人の警察官に地面に抑え込まれました。ディグズの事件を担当する市民弁護士エイミー・ラモーにも話を聞きます。

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