「安全な場所はない」 暴力から逃れて シリア難民が語る悲惨な船の旅

2015/9/9(Wed)
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国連の推定では、今なお続く戦争によって国外難民となったシリア人は400万人にのぼります。難民のひとりに話を聞きます。23歳のザヘル・マジューブはダマスカスの大学で経営学の学位を取得後、シリアを逃れました。旅は数カ月に及び、まずトルコへ行き、船で地中海を渡りギリシャへ向かいました。地中海を横断中、満員の船が浸水し、ザヘルはとっさに海に飛び込みました。泳げる人がほかにあまりおらず、そのままでは女性や子供たちの命が危険だと思ったからです。ギリシャからウィーンに辿り着き、最終地点のイギリスを目指しています。もう一人のゲスト、ウィーンの地域社会が運営するトレイン・オブ・ホープ(Train of Hope)のボランティア・スタッフ、エリック・ライダルにも話を聞きます。

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