拷問の輸出:グアンタナモでの暴力行為の背後に 元シカゴ市警察刑事

2015/2/26(Thu)
記事番号: 
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グアンタナモ基地での拷問に関わった元尋問官のひとりは、長く勤めたシカゴの警官時代、有色人種への虐待でよく知られてもいました。ガーディアン紙によれば、リチャード・ズーリーは、残忍なことで有名な警官として、シカゴ市警察で30年間勤めました。1977年から2007年の間、ズーリーは、容疑者から自白を引き出すために拷問、脅し、虐待を含む方法を用いましたが、その相手のほとんどは非白人種でした。そうして引き出した自白のひとつはのちに真実ではないと判断され、罪状が無効になったこともあります。ズーリーの手法のなかには、容疑者を壁に取り付けらた輪に数時間に渡り鎖でつないだり、証拠の捏造もあったといわれています。また、自白しなければ家族が傷つけられるとか、死刑を求刑されるなどの脅しもかけていました。ズーリーは、グアンタナモ基地でも暴力的な手法を使ったと言われており、予備役将校の彼が尋問の責任者だった同基地の囚人のひとりは、拷問されたため嘘の自白をしたと語っています。ガーディアン紙の記事は、悪名高いシカゴ市警察署長ジョン・バージが、70年代と80年代のシカゴでの拘留者への拷問について、宣誓下にも関わらず嘘の証言をした罪で4年6か月服役し、その後収容されていた更生訓練施設を出た直後に発表されました。ガーディアン紙の国家安全保障担当記者、スペンサー・アッカーマンに話を聞きます。

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