インドは全体主義への道を歩むのか?アルンダティ・ロイが語るコーポラティズム、 国家主義 世界最大規模の選挙

2014/4/9(Wed)
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世界で最も大規模な選挙がインドで始まりました。本日は一時間、インドの小説家でありエッセイストのアルンダティ・ロイに話を聞きます。およそ8億1500万人のインド国民が投票権を持ち、この結果は五月に発表されます。インドでも最も有名な著者の一人であり、最も手厳しい評論家でもあるロイは新著のCapitalism: A Ghost Story (『資本主義:ゴースト・スーリー』)で、インドの変わりつつある政治勢力を偵察し、グローバル化される資本主義が、貧富の格差を広げ、レイシズムを悪化させ、環境破壊を深化させていると語ります。「今回の選挙は大企業が誰を選ぶかという選挙です。この国で最も貧しい人々に対して躊躇せずインド軍を配備して彼らを追い出し、土地、河川、山々を大手鉱山企業に放出することができるのは誰かを決める選挙なのです」とロイは述べます。彼女は『小さきものたちの神』で1997年のブッカー賞を受賞しています。他にもAn Ordinary Person’s Guide to Empire (『普通の人のための帝国へのガイド』)」やField Notes on Democracy: Listening to Grasshoppers(『民主主義フィールドノート:イナゴの襲来に耳をすまして』)など多数の著書があります。

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