モンタナで中絶実践の診療所 火炎ビン攻撃、法的規制、今度は破壊行為の標的となり閉鎖

2014/3/27(Thu)
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通常のサービスに加え、中絶サービスも提供しているモンタナ州のある診療所が、所内のほぼ全ての物と表面を、侵入者に組織的に破壊または切りつけられ、閉鎖に追い込まれました。オール・ファミリー診療所(All Families Healthcare)では、水道設備から暖房装置に至るまで破壊され、植物も根こそぎ引き抜かれ、家族写真にも穴をいくつも開けられました。破壊行為を行ったと見られるザカリー・クラント容疑者は、中絶反対グループ「希望をかけた妊娠のための聖職者会議」(Hope Pregnancy Ministries)元役員の息子です。母のトワイラ・クラントは、息子の逮捕の後に役員を辞任しました。家庭医としての活動の中で数十年にわたり中絶を実践、今回また新たな妨害を受けている、オール・ファミリー診療所の所有者スーザン・ケイヒルに話を聞きます。ケイヒルが以前勤めていた別の診療所は、1994年に火炎瓶攻撃にあいました。その翌年にはモンタナ州議会が、「スーザン・ケイヒル法」(Susan Cahill Law)として知られる、同州内での準医師資格者による中絶医療行為を禁止する法案を通過。同州内で中絶医療を行う、唯一の準医師資格者がケイヒルでした。その後、モンタナ州最高裁は、ケイヒルが中絶医療を行う権利を認めています。

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