91歳の公民権運動動先駆者グロリア・リチャードソンが語る1963年のワシントン大行進で沈黙させられた女性たち

2013/8/27(Tue)
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50年前の8月最終週、マーティン・ルーサー・キング牧師、ジョン・ルイス、A・フィリップ・ランドルフ、バヤード・ラスティンなどの公民権指導者たちは、「ワシントン大行進」( March on Washington for Jobs and Freedom)で演説を行いました。一方、女性の公民権活動家たちはどこにいたのでしょう? この歴史的な行進で1分を少しだけ超えて演説した女性はたった一人、全米黒人地位向上協会(NAACP)のデイジー・ベイツだけでした。公民権運動の先駆者で、学校や病院といった公的機関から人種差別を撤廃するために闘ったメリーランド州の「ケンブリッジ非暴力活動委員会」(Cambridge Nonviolent Action Committee)の共同創立者であるグロリア・リチャードソンから話を聞きます。リチャードソンはワシントン大行進の演説者リストに含まれていましたが、彼女が聴衆の前に立ったときには「こんにちは」と言うチャンスしかなく、その直後にはマイクが奪われてしまいました。リチャードソンのことは、ジョセフ・R・フィッツジェラルドによる現在校正中の伝記The Struggle is Eternal: Gloria Richardson and Black Liberation(『永遠の闘争:グロリア・リチャードソンと黒人解放運動』)に書かれています。91歳のリチャードソンに、1963年のワシントン大行進、女性演説者たちに対する検閲、メリーランド州の人種差別撤廃を求めた「ケンブリッジ・ムーブメント」(Cambridge Movement)、マルコムXとの友情、オバマ大統領に対する彼女の評価、現在の公民権闘争について話を聞きます。

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