マット・タイビ:学生ローンバブルが若者世代に負わせる負債と経済への脅威

2013/8/20(Tue)
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オバマ大統領は、ごく最近、連邦政府の補助金を受けている学生ローンの金利を、2015年まで、比較的低く抑える法案に署名しました。ローリング・ストーン誌の政治記者マット・タイビに、米国の大学の高い学費と、それを支払うための学生ローンを連邦政府が伸張させているという事実が経済に与える大きな脅威について話を聞きます。タイビは、新たな記事"Ripping Off Young America: The College-Loan Scandal"(『搾取される米国の若者:大学ローン・スキャンダル』)の中で、次のように記しています。「学生ローンの適正ではない金利は、米国の高等教育の暗い秘密です。ローンの費用そのものより、問題なのは、その元金です。つまりインフレ率の2、3倍の高騰を見せている、あきれるほどに高い学費です。この高騰は、2008年以前の数年間に急騰した住宅価格の動きに不気味なほどに似通よった上昇傾向を見せています。真実に近づいてみて明らかになるのは、ここ数年にわたって若者世代に対して体系的に行われてきた、恥ずべきで弾圧的な暴虐です。」タイビは、連邦政府は次の10年間で、学生の借り手たちに何の抜け道を与えることなく、学生ローンで1850億ドルを捻出しようとしていると言います。「ギャンブラーですら、破産宣告をするこことができます。それなのに学生ローン地獄に入った若者たちは、この負債から決して逃れることができないのです」。

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