使い捨ての子供たち:麻薬戦争で危険にさらされる警察の情報提供者たち

2013/2/20(Wed)
記事番号: 
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ニューヨーカー誌記者サラ・スティルマンがジョージ・ポーク賞を受賞しました。受賞記事はThe Throwaways(使い捨ての子供たち)。警察が麻薬事犯捜査で捜査規定にない未成年の秘密情報提供者を使っていることを追跡した調査報道です。スティルマンは、警察ブローカーがいかに年若く訓練も受けていない情報提供者たちを彼らの犯罪の減免と引き換えにほとんど法的保護もない状態で危険な捜査に引き入れており、時にはそれが命を奪うこともあることを詳細に報告しています。スティルマンが8カ月に及ぶ調査について話します。彼女の調査の結果いくつかの州で捜査手法の改革を求める声が起きています。また、そうした情報提供者であったレイチェル・ホフマンの母親マージー・ワイスにも話を聞きます。レイチェルは警察の摘発によってアパートで麻薬が見つかった後、フロリダ警察の大規模なおとり捜査に協力することを同意しました。この捜査で彼女は1人で2人の既決重罪犯に接触し、コカイン75gとエクスタシーの錠剤1500個、さらに半自動式拳銃を購入することになっていました。数日後、彼女は警察が彼女に買うように指示したその拳銃の銃弾5発を浴びた遺体で発見されました。ロヨラ大学法科大学院の法学教授アレクサンドラ・ナタポフにも話を聞きます。彼女はSnitching : Criminal Informants and the Erosion of American Justice(密告:犯罪内通者とアメリカの司法の腐食)の著者です。

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