ドナーズ・トラスト:裕福な寄付者の右派への密かな資金提供を手助けする知られざる団体

2013/2/19(Tue)
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非営利の慈善団体「ドナーズ・トラスト」(Donors Trust)は1999年以来、1000以上の右派および自由主義団体に対し、4億ドル近くの寄付を非公開で行ってきました。こうした寄付を密かに行えることが、この団体の存在意義のようです。つまり、裕福な寄贈者たちはこの団体を通すことで、世間の注目を浴びることなく、自分たちの意に沿う右派的な活動を支援できるわけです。これまでで最も詳細な会計報告によると、ドナーズ・トラストの寄付の行き先は、右派が推進する項目を網羅しており、マザー・ジョーンズ誌をして、「右派の黒い金のATM」と呼ばしめました。公益擁護センター(Center for Public Integrity)の政治編集者で、同団体による数ヶ月にわたるドナーズ・トラストに対する調査の報告書を共同執筆したジョン・ダンバーから話を聞きます。「彼らは基本的は連絡橋のようなものです」。ドナーズ・トラストについて、ダイバーはこう言います。「彼らは、例えばコーク財団のように、主に財界の実力者によって作られている、大規模で著名な民間財団の一種の斡旋人として機能しています。彼らはこうした財団からの金を、全米の右寄りで自由市場主義のシンクタンクを結ぶ、巨大なネットワークへと流しているのです。」

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