「伝説的」な元NY名物市長逝く 人種間緊張と社会政策など様々な毀誉褒貶

2013/2/1(Fri)
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民主党の元ニューヨーク市長エド・コッチが1日未明、逝去しました。88歳でした。1978年から89年までニューヨーク市長を3期にわたって務めたコッチは、市を財政破綻の瀬戸際から救った功績を広く認められていますが、デモクラシー・ナウ!の共同ホストであるフアン・ゴンザレスは、その成功が労働組合の犠牲の上に達成されたものでもあったと指摘します。若かりし頃のベトナム戦争反対運動から、アフリカ系市民やラティーノ市民との敵対関係、低所得者総向けの大規模な住宅プログラムの開始、さらにはニューヨーク市のHIVエイズ禍初期の政治的対応で批判を浴びるなど、ゴンザレスはコッチを毀誉褒貶の激しい人物だったと言います。また気骨のある立ち振る舞いでも知られており、そのために全米的な人気を得たり何度も政治的な論議を巻き起こしたりしました。「喧嘩っ早いニューヨーカーのスピリッツをいつも体現していたという感じですかね」とゴンザレスは言います。「彼の有名な台詞に『オレってどんな感じだ?うまくやってるかい』というやつがありますが、みんな、思うにいま彼の時代を振り返ってみれば『ああ、市長、あんた、かなりよくやったよ』と言うんじゃないでしょうか」

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