オバマ政権 アリゾナの反移民法に異議 一方で国外追放者の数は前代未聞

2012/4/26(Thu)
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4月25日、米最高裁判所で行われたアリゾナ州の悪名高い反移民法(S B 1070)に関する公聴会についてカラーラインズ・ドット・コム(Colorlines.com)の記者、セス・フリード・ウェスラーから最新情報を聞きます。この訴訟は、同様な法案を通過させ裁判所の裁決を待って保留中の他の6州に影響を及ぼしかねません。「昨日、裁判所で問われたのは、州にはどんな権限があるのかということでした。でもちまたの多くの人々が抱いている疑問は、オバマ大統領は何をしようとしているのか?ということです」とウェスラーは言います。「オバマ政権は、40万人という前代未聞の規模の人々を国外退去させてきましたから」。一連の質問から見る限り、判事たちはイデオロギーの違いを超えて、この法を無効にすることを渋っているように見受けられました。もし最高裁が同法の一部でも支持するのなら、公民権団体は、最高裁判所が人種および民族背景に基づいて差別をしたとして、異議を唱える構えです。「結局、判事たちはこの法律が、ここに住んでいる人々の暮らしにどんなに深刻な影響を与えるのかを理解していません。在留資格の無い移民(undocumented immigrants)だけでなく、米国ですでに3世代も4世代も生きてきたラティーノ系も、路上で職務質問され、嫌がらせを受け、拘置されています」とシティズンズ・フォー・ア・ベター・アリゾナ(Citizens for a Better Arizona)の活動家、ランディ・パラツは言います。

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