9/11のTVニュース・アーカイブ:2001年の同時多発テロ事件のニュース映像3000時間分がオンラインで

2011/8/24(Wed)
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米国はあの9.11同時多発テロ事件から10年目を迎えようとしています。インターネット上のファイル保管で中心的役割を担っている2人の人物がじつに野心的なプロジェクトを開始します。“Understanding 9/11: A Television News Archive”(『9/11の理解のために:TVニュース・アーカイブ』)と題したこのプロジェクトは、2001年9月11日の週から始まる米国内外20局の3000時間ものTVニュース映像をカタログ化するものです。9.11攻撃とその後に関するTVニュース取材は、集団的記憶として最も重要な出来事の1つを記録しただけでなく、人々の認識にも影響を与えました。その全世界アーカイブからTVニュース取材の抜粋をお送りするとともに、このプロジェクトの主宰者である、ブルースター・ケイルとリック・プレリンガーに話を聞きます。ケイルはインターネット起業家でかつ活動家、デジタル・ファイルの司書、さらにデジタル図書館「インターネット・アーカイブ」と、デジタル文献の永久的かつ公共アクセス可能なアーカイブを作るための団体の集合体である「オープン・コンテント・アライアンス」の創設者でもあります。一方、プレリンガーはアーカイブ作成者で作家、映像作家、そして「プレリンガー・アーカイブズ」の創設者です。「プレリンガー・アーカイブズ」は、6万もの広告・教育・産業関連およびアマチュア・フィルムのコレクションで、運営開始から20年経った2002年に連邦議会図書館が買い付けました。「(9/11は)大変な出来事でした。じつにテレビ的な出来事でもありました。私たちは事態をテレビを通して理解したのです」とケイルは言います。加えて「人々がそれをどう理解し始めるか(を見ること)が、私たちがあの出来事をどう見たかを見事に決定づけたのです」と。

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