メディア王ルパート・マードック 盗聴スキャンダル渦中の英国の人気紙を廃刊

2011/7/8(Fri)
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ルパート・マードックのメディア帝国が、スキャンダルの拡大に巻き込まれています。英国の系列紙の記者たちが警官を買収して記事のネタを得たうえ、数千人のボイスメールに不法侵入し、児童殺人事件の被害者から英国の戦死者の遺族にいたるまでを盗聴していたことが新たに発覚したからです。マードックは7日、スキャンダルの渦中にある「ニュース・オブ・ザ・ワールド」紙の廃刊を決め、英国に衝撃を与えました。このタブロイド紙は1843年に創刊され、英国最大の売り上げを誇る日曜紙ですが、今週末で最終号になります。同紙の元記者アンディ・クールソンが、本日、贈賄および盗聴の容疑で逮捕されました。クールソンは今年1月までデイビッド・キャメロン英国首相の主席報道官を務めた人物です。一方マードックは、テレビ放送網BスカイBを120億ドルで買収する計画は、何とか成功させたいと思っています。ところが今日、英国の文化相が、進行中のスキャンダルのため、スカイの交渉を延期するとの決定を発表しました。このスキャンダルについてコロンビア・ジャーナリズム・レビュー誌に執筆しているライアン・チッタムに話を聞きます。

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